読書の記録「私の1000冊」

1,000冊達成

読書の記録・管理ができるブクログというWebサービスがあるのだが、ここに記録を初めて10年と2ヶ月で読了した本の数が1,000冊を超えた。

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学生の頃はそれなりに本好きではあったのだが、社会人となりそれなりに忙しく、また大半が地方勤務のクルマ通勤だったこともあり5年間の単身赴任時代を含め、あまり「本を読む大人」にはなれなかった。(30代後半の頃、千葉から新宿まで電車で通勤している時期があって、その頃は少し読んでいたのだが、その後また地方勤務となり殆ど読まなくなってしまった)

しかし定年を間近に控え(やっと)地元に戻り、その当初は往復4時間にわたる電車通勤であったため、その時間をを有効活用せねばと思い、読書週間をつけるべくその記録をつけ始めたのが2011年、50歳になる年であった。

はじめの数年は年間100冊には届かないくらいの読了数で推移していたのだが、100冊を超えたのが2017年(記録をつけ始めてから7年目。実はその年「年間100冊読んで、その100冊の感想をブログに上げる」という目標を立てたのだが、「100冊読む」は達成できたもののブログは途中で挫折した)。

それをきっかけに翌年からは毎月10冊以上のペースで推移。
やっと読書習慣が生活の中に定着してきな......という感じである。

もちろん読書は数を競うものではないし、決して教養が身につくような読書をしている訳ではない。
ただただ「面白い」から本を読んでいるだけだが、それで良いのだと思うことにしている。

なぜ読書?

今の時代、自分にインプットをする手段は数多くある。

ニュース系で言えば、新聞は(電子版に移行したものの)日経は購読し一通り目をとおしているし、ラジオニュースも朝ひげを剃りながらと夜シャワーを浴びながらの1日2回、グーグルアシスタントで聴いている。

また「はてブ」は細く長くだがそれなりのユーザーなので、主なネットでの話題もリアルタイムで把握しているし、Twitterも2007年に初めて辛うじてフォロー・フォロワーともに1,000人を超えているので、はてブと併せて瞬間的にバズった話題もほぼ逃さない。

ただこういう類の情報のインプットは、あまり暮らしを豊かにすることには繋がらないのだと常々感じている。

では私の「読書」が「暮らしを豊かに」するのかというと、それは分からないし、特に実感もない。

私の読書の大半は「小説」だ。
現代もの、時代もの、歴史もの、ファンタジーなどその舞台は様々だが、その中に数多の物語や、登場する人たちの経験や決断、想いがある。

それらが積み重なり、私の暮らしに「彩り」や「厚み」を僅かでも加えてくれたらと願わずにいられない、というのが率直な思いである。

いや、そんなのは屁理屈で、単純に「音楽を聴くのに理由や目的がいらない」ように、「本を読むのにも理由や目的はいらない」というのが正解なのだろう。

「面白いから」「好きだから」、「本を読む」「音楽を聴く」で良いのだ。(小学生並の感想文みたいな結論で申し訳ないw)

著者別分析

とは言えせっかく1,000冊という切りの良いところなので、ここまでどんな本を読んできたか振り返って見ることとする。

こういう振り返りができるところが記録をつけることのメリットではあるが、「ジャンル」分けを記録してこなかったので、仕方なく著者別に集計してみたのが以下の表である。
詳細はこちら ⇒ 「た」の本棚♪ (tamu2822) - ブクログ

# 著者 読了数
1 西條奈加 29
1 辻村深月 29
3 葉室麟 27
4 諸田玲子 26
5 井上荒野 23
5 原田マハ 23
7 有川浩 21
8 柴田よしき 18
9 吉田修一 17
9 朝井まかて 17
11 三崎亜記 16
11 島本理生 16
13 窪美澄 15
13 松井今朝子 15
15 原田ひ香 14
16 江國香織 12
16 桜木紫乃 12
16 西加奈子 12
19 玉岡かおる 11
19 西尾維新 11
19 青山七恵 11
22 角田光代 10
22 宮木あや子 10
22 彩瀬まる 10
22 白石一文 10
22 柚木麻子 10
27 額賀澪 9
27 桜庭一樹 9
27 山口恵以子 9
30 花村萬月 8
30 瀬尾まいこ 8
30 川上弘美 8
30 村上春樹 8
30 葉真中顕 8
30 絲山秋子 8
36 あさのあつこ 7
36 山崎ナオコーラ 7
36 森絵都 7
36 森見登美彦 7
36 村山由佳 7
41 三浦しをん 6
41 柴崎友香 6
41 大沢在昌 6
41 長嶋有 6
41 道尾秀介 6
41 万城目学 6
41 梨木香歩 6
48 マーガレットミッチェル 5
48 伊東潤 5
48 乾ルカ 5
48 橋本治 5
48 金原ひとみ 5
48 山田詠美 5
48 山内マリコ 5
48 雫井脩介 5
48 小路幸也 5
48 星野博美 5
48 大島真寿美 5
48 津村記久子 5
48 島田雅彦 5
48 綿矢りさ 5
62 伊藤たかみ 4
62 奥田亜希子 4
62 宮下奈都 4
62 桐野夏生 4
62 今野敏 4
62 小野寺史宜 4
62 瀬戸内寂聴 4
62 盛田隆二 4
62 中島京子 4
62 朝比奈あすか 4
62 李龍徳 4
73 ジェイムズ・P・ホーガン 3
73 奥田英朗 3
73 加納朋子 3
73 近藤史恵 3
73 古内一絵 3
73 佐藤多佳子 3
73 酒井順子 3
73 小池真理子 3
73 植本一子 3
73 村田沙耶香 3
73 滝口悠生 3
73 池井戸潤 3
73 池波正太郎 3
73 藤田宜永 3
73 藤本ひとみ 3
73 平安寿子 3
73 和田竜 3
73 澤田瞳子 3
その他 258
総計 1,003

ざっとみて現代もの、歴史小説、時代小説、ファンタジー、ミステリー(ラノベも読む)とバラエティに富んでいるが、一見して顕著な傾向として見て取れるのが、女性作家の作品が多いこと。
1,003冊のうち3冊以上読んだ作家90名のうちの60名(66.6%)が、そして10冊以上読んだ作家26名のうち、なんと21名(80.7%)が女性である。(まぁイヤラシイw)

なぜ?と聞かれても、良く分からない。

「好きな本を読み続けたらそういう結果になった」というしかないのだが、後付で理由を探すとすれば、歳をとって男性的なマッチョな世界観(の物語)があまり好きでなくなったのかもしれない。
実際、上表中の数少ない男性作家をみても比較的マッチョ感のない作品を書く作家が多い。(もちろん例外はあるw)

その他の傾向として以下が挙げられる。

それはそうと、29冊同数でランキング1位の西條奈加氏と辻村深月氏。 辻村氏は意識的に好きな作家で納得の1位なのだが、西条氏は無意識のうちに数多く読んでいた結果で、集計結果を見て意外な1位であった。
比較的地味ながらも、時代ものを中心にファンタジーや現代ものなど幅広く良質の作品を書かれており、先の直木賞(第164回=2020年下半期)受賞、心からおめでとうと申し上げたい。

出版社別

データとして集計できるのが「読了日」「作品名」「作者」「出版社」くらいしかないので、とりあえず「出版社」で集計したのが以下の表。

出版社 読了数
1 新潮社 134
2 講談社 120
3 文藝春秋 110
4 集英社 85
5 KADOKAWA/角川書店 75
6 幻冬舎 61
7 光文社 53
8 中央公論新社 47
9 河出書房新社 36
10 朝日新聞出版 31
11 祥伝社 29
12 小学館 21
13 実業之日本社 18
14 徳間書店 18
15 双葉社 17
16 PHP研究所 14
17 筑摩書房 12
18 ポプラ社 10
19 角川春樹事務所 10
20 東京創元社 10
その他 92
総計 1,003

実は出版社の販売数ランキングと私のランキングとの比較をしたかったのだが、文芸書に絞った出版社別の販売数のデータが見つからなかったので、私の集計結果のみ。(出版社の会社としての売上高のランキングしか見つからなかった)

まとめ

無理やり纏めることに意味はないのだが、それでも決意表明的に箇条書きにて無理やり纏めてみる。

  • これからも気の向くままに面白そうな本を読む
  • 恐らく「量を読む」ことにも意味があると信じている(月10冊ペースは維持したい)
  • 今まであまり読まなかったジャンルにも挑戦したい
  • せっかくブログも(少しずつ)再開したので、書評(というか読書感想文)もまた書いてみたい
  • It's Only "読書" (But I Like It)ヽ(・∀・)ノ