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【読書記録】肉と衣のあいだに神は宿る(松井雪子)

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肉と衣のあいだに神は宿る

肉と衣のあいだに神は宿る

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山間にあるとんかつの名店「情熱とん」の、美人すぎる看板娘、美衣。

彼女は相手の欲する味噌汁を感じとって作ることができるという、ささやかな特殊な能力をもつ不思議ちゃんだ。(でも、ちょっと奔放なところもある。)

彼女と、彼女をとりまく家族や男たちとのあれこれを描く、4篇からなるハートフルな連作中編集。

それなりに面白いのだが、時々やや唐突感のある場面、言動の表現に出くわして、少なからず戸惑いを覚えた。

作者の松井雪子氏は漫画家としても著名であるが、漫画であれば文字と絵の相乗効果で表現できるものが、小説だと言葉足らずになるところがあるのかもしれない。

またプロットが少々整理不足に感じるところもあり、良い編集さんに巡り会えると、もっと良い作品がかけるような気がする。

タイトルが絶妙すぎるので少々辛口になったが、(良し悪しは別として)多くの伏線が未回収なので、もし続編が書かれたら「是非読んでみたい」と思う程度には、良い作品だった。

★★★☆☆