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最近読んだ本(「藪医 ふらここ堂」朝井まかて 他)

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藪医 ふらここ堂

藪医 ふらここ堂

朝井まかての作品、前エントリで読んだの2作品目って書いたけど、調べてみたらその2作以外に「花競べ 向嶋なずな屋繁盛記 (講談社文庫)」と「御松茸騒動」も昨年読んでいたことが判明。
よって本作は私にとって5作品目となる。50も半ばとなると去年のことでさえこの程度の記憶力である。

江戸は神田界隈で「藪」として知れ渡る小児医と、その娘を中心とした市井モノだが、朝井まかての小説の共通項として、登場する女性は立場は色々あれど、基本みなカッコいい。
そこが彼女の作品の魅力なのだろうが、反面共通して「男」がイマイチ魅力的にに描ききれていない。
直木賞を受賞した「恋歌」は中島歌子の壮絶な人生を辿る小説だから、歌子の旦那のは割りとどうでも良かった。
しかし本作の三哲や「阿蘭陀西鶴」の井原西鶴あたりは、主人公としてもっと素敵に描いてあげないと、なかなか小説としての厚みが出てこない。

そこらあたりが克服できたら、西條奈加あたりと張り合える若手?女流時代小説家の旗手になれるような気がする。
頑張ってほしい。

★★★☆☆


硝子の葦

硝子の葦

桜木紫乃の比較的初期の作品。

オーラスの場面をどう解釈し、どう消化するかでこの作品の評価が分かれるのだろう。
私としては終わり間際に期待してた余韻をぶち壊されたような気がして、イマイチ消化不良......その裏切り自体が、作者の一つの意図なのかもしれないが。

まぁ、メインの殺人のネタは比較的早めに分かるし、終盤の再会も容易に想定できる展開であり、ミステリーとしては凡庸。

それでもただ、作中で描かれる、有り体に言えば「陰鬱なるも力強い情念」を丹念に描き上げるところは彼女の真骨頂であり、それを堪能するだけでも十分に読むに値する作品だ。

★★★★☆


ギリギリ

ギリギリ

好きな作家さんの一人でたぶん全作読んでいる......ちょっと私好みの美人さんだし(笑)

彼女の書く小説に登場する女性はちょと変わった人が多いのだけど、本作は意外とふつーの人なのかなぁ.......と思っていたらこの結末(笑)

「やっぱ女性って何考えてるか、よく分んね!」って思っちゃうところが、私がいつまで経っても女性のモテない所以なのでしょうか (´・ω・`)

★★★☆☆


繭

何度か書いてるけど、好きな割には苦手な作家さん(笑)

舞と希子、普通にに社会生活を営みながら、片や私生活では明らかに病んでいる。
そして舞の夫と希子の恋人は、端からマトモでない。

そんな4人を巡って、不穏さを漂わせつつも比較的平坦に物語は進むが、中盤から青山七恵氏の作品にしては、かなりの動きを見せる。
特に中盤で舞の目線から希子の目線に切り替わる前後は、これはホントに青山七恵なのか?.....と思ったほどサスペンス。
で、これはどこに辿り着くのだろう.....と思ってページを進めると、結局は終盤に向けていつもの七恵節に収斂し、実は結末はよく覚えていない (´・ω・`)

やっぱ、この作家さん、おれ苦手だ(笑)

★★★☆☆