博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)


代々木ランニングクラブの仲間のマヒナドールうりこさんがとっても素敵に紹介してくれたので、無性に読みたくなってすぐ本屋に行って買ってきた。
オビには「あまりに悲しく暖かい奇跡の愛の物語」と記されているが全然違う(笑
強いて言えば押し付けがましさの全くない、切なくも爽やかな感動を与えてくれる秀作である。
家政婦と博士、未亡人と博士、博士とルート、ルートと母親である家政婦.....それぞれの関係のい中に切ない思いを抱えていながらも、博士の記憶障害に甘え、そして救われながらそれぞれの道を進む.....そんな物語である。
私的には一番切ないのは「未亡人」であるが.....
そしてなんといってもキーワードは「江夏豊」である♪
私にとっての「江夏豊」は野球少年だった小学生時代の象徴であり、永遠のヒーローである。*1
その「江夏」を巡る色々を「鍵」として物語りは進んで行く。
こんな素敵な小説を紹介してくれたうりさんに感謝である♪


今年はこの手の良質の小説にいくつかめぐり合えた。
5/15に紹介した2冊

猛スピードで母は (文春文庫)

猛スピードで母は (文春文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)


....もそうだし....
青空のルーレット (光文社文庫)

青空のルーレット (光文社文庫)


もすごく良かった。
若い頃はあまり好きなジャンルじゃない....っていうか、刺激が足りなくてツマラなかった分野なのだが....それって歳をとったってことなのだろうか?(笑
今年読んだ本の総括を一度してみようなか♪

*1:ちなみに私のIDの"tamu2822"の「28」は「江夏豊」であり「22」は「田渕幸一」である(笑